みなさん、こんにちわ。
今回は、前回紹介したしゃっくりを治すストローをレビューしてみたいと思います。
HiccAwayについては、先日の記事にその根拠論文をご紹介しました。 →コチラから。
今回は、実際にHiccAway(もどき)を取り寄せてみましたので、その使い方や使い勝手についてお伝えできればと思います。
※正規品はAmazon Global Shippingの購入となり、やや高価なため類似品を購入
さて、まずはこちらが外箱です。
商品名は 「BURP arrester」 です。やはりHiccAwayではありません(当たり前だけど)。というよりも、Burp:げっぷ、 arrester:防止する装置、つまり「げっぷ予防機」?
なぜ Burp ・・・?
しかし、箱の下には Guaranteed to Stop Hiccups (しゃっくりを止めること保証します)と書いてありますので、用途は間違ってなさそうです。
そして裏面はこちら。
with this item, anyone suffering from the hiccups can find instant relief! Although initially designed for ICU patients suffering from severe hiccups, this item is now available to the public, it uses no chemicals and is drug-free
しゃっくりに悩んでいるどんな人でも、このアイテムを使えば簡単に救うことができるのです!重度なしゃっくりに苦しむICU患者のために開発されたものですが、今では誰でも使うことができます。化学物質や薬剤は一切使用していません。
How to use
・Put the cap on the desired setting, either CHILD or ADULT. NOTE: the tab on the cap should face the setting you choose.
・Place this item into a glass of water.
・Forcibly sip from the mouthpiece and swallow, in one breath. NOTE: Expect some resistance – this means it’s working
使い方
・キャップを「CHILD」または「ADULT」に合わせてください。注意:キャップのタブを選んだところに合わせましょう。
・水に入れてください。
・吸い込み口から勢いよく吸って、一息にのんでください。注意:多少の抵抗がありますが、それこそが正常に機能しているということなのです。
The Science Behind it
This item is a singulstat device(singultus=hiccups), that lowers the diaphragm while opening first, and then closing the epiglottis (the leaf-shaped flap in the throat that keeps food out of the windpipe). Doing so stimulates at the same time the “Phrenic” and “Vagus” nerves, allowing the brain to “reset” and stop the hiccups.
科学的な背景
このアイテムはしゃっくりを止めるものです。
横隔膜を下げた状態で、喉頭蓋を開いて、閉じます。そうすることで横隔神経と迷走神経を刺激することで、脳をリセットし、しゃっくりを止めるのです。
※咽頭蓋:食道へ食べ物が入らないようにしている葉の様な形をした弁
と、このように書いてあります。
それでは、実際に手順通りに使ってみようと思います。
まず、「CHILD」または「ADULT」に合わせようとしますが、この「BURP arrest」本体には、文字記載はなく「CHILD」も「ADULT」も探せませんでした。
元祖「HiccAway」のHPを確認して、本体の穴とキャップの穴を合わせればよいのだなということがわかったので、その通りにしました。
次に、水に入れてみました。
そして、無理やり水を吸い込みます!
おぉ、確かに強い抵抗があります。そして横隔膜が収縮している感じもあります。咽頭蓋の動きは自分ではわかりませんでしたが、水を吸いながら、「おぉー効いている!」と思える抵抗感でした。これは、しゃっくり止めに期待が持てそうです!!
しゃっくりは外箱にも書いてある通り、横隔膜と声門や咽頭蓋が強く関連している症状です。そのメカニズムの中心となっているのは延髄から発せられる神経伝達と言われています。そして、関連している神経は、求心神経(末梢から中枢への伝達)、遠心神経(中枢から臓器等への伝達)に迷走神経が大きな役割を担っています。
それを強制的に刺激してしゃっくりを止めるという、画期的なストローですね。いままでの民間療法(息を止める、コップの逆サイドから水をのむ、耳の奥を抑える、舌を引っ張る等)も迷走神経を刺激するものが多く知られています。
しかし、個人差があり、なかなか決定的な方法はありませんでした。このストローを使えば、多くの方が同じ方法でしゃっくり止めに挑戦できるという意味でも、良いツールではないかと思いました。
しゃっくりの病態はこちらから。
しゃっくりと神経伝達についてはこちらから。
こんど、しゃっくりが出たら、試してみようと思います。
今回はしゃっくりに効くストロー「HiccAway」、・・・もどきの「BRUP arrester」 の紹介でした。やはり、ネーミングが、なんか変!、と腑に落ちない感じではありますが、効果には期待が持てそうです。
「HiccAway」、日本で簡単に安価で買えるようになったら手に入れたいと思います。
たかがしゃっくり、されどしゃっくり・・・。
ストローや民間療法でも治らないしゃっくりがずっと続くときは、早めの受診をお勧めします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。